虐殺の先鞭をつけた

 そして自ら朝鮮を侵略して行つた此猿英雄は一度でそれが懲《こ》らし得るつもりで、先づ廿六人の「侵略者」を長崎の立山で磔刑《はりつけ》にし、虐殺の先鞭をつけた。 家康は秀吉よりも一層切支丹を最初から嫌つてゐた。徳川の運命と同じく、切支丹の運命にとつて致命的であつた関ヶ原の決戦が済み、切支丹の最も有力...

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父秀忠と祖父家康の素志を継いで

[#7字下げ]一[#「一」は中見出し]

 父秀忠と祖父家康の素志を継いで、一つにはまだ徳川の天下が織田や豊臣のやうに栄枯盛衰の例に洩れず、一時的で、三代目あたりからそろ/\くづれ出すのではないかと云ふ諸侯の肝を冷やす為めに、又自分自らも内心実はその危険を少からず感じてゐた処から、さし当り切支丹《き...

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ポプラの梢の空高く

[#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]ポプラの梢の空高く大空を指さして厳かな聖《きよ》き自然の力を表わす幹はだの荒くれた並木の下にヘブライ文化の主流であるキリスト教の教会堂が建っている私は毎日その近くを過ぎるそして神秘な古典の物語りを思い出し、ありし昔《かみ》の日の幾多重ねた争闘...

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