山田長政が象に乗つて

 孫四郎は邪慳にかう云ひ捨てて敷けば却つて冷た相な板のやうに重い座蒲団をドサリとわきへ放りなげ、長煙管《ながぎせる》の雁首《がんくび》で、鉄に銀の象嵌《ざうがん》をした朝鮮の煙草箱を引き寄せ乍らその長い膝をグツと突き出して坐つた。「それやこんなものよりやずつと傑作ぢや。此間の縁日の虎を早速やつて見...

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南蛮|鋳物師《いものし》

同宿並にかくし置き他より顕《あら》はるるに於ては其処の名主並に五人組まで一類共|可処厳科也《げんくわにしよすべきなり》、仍下知如件《よつてげちすることくだんのごとし》[#地から2字上げ]奉行[#ここで字下げ終わり]と認《したゝ》めた檜《ひのき》の高礼がいかめしく樹《た》てられてゐた頃の事である...

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虐殺の先鞭をつけた

 そして自ら朝鮮を侵略して行つた此猿英雄は一度でそれが懲《こ》らし得るつもりで、先づ廿六人の「侵略者」を長崎の立山で磔刑《はりつけ》にし、虐殺の先鞭をつけた。 家康は秀吉よりも一層切支丹を最初から嫌つてゐた。徳川の運命と同じく、切支丹の運命にとつて致命的であつた関ヶ原の決戦が済み、切支丹の最も有力...

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